新型コロナにキャバ嬢感染 思わぬ“店名さらし”に風俗嬢悲鳴

2020年03月04日 16時50分

 新型コロナウイルスの猛威に、風俗業界でも衝撃が走った! 大分市は3日、市内の30代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表。それだけではなく女性の勤務先が同市都町にある「ラウンジ サザンクロス大分」であることも公表したのだ。ラウンジとはキャバクラのような形態の店のこと。感染拡大防止のためとはいえ、思わぬ“店名さらし”に、風俗嬢たちが恐怖におののいて悲鳴をあげている――。

 大分市で感染が分かった女性は、2月22日まで同ラウンジ店に出勤。翌23日には市内のスポーツジムを利用し、夜になって38・7度の熱が出た上、頭痛と倦怠感があったという。24日以降は出勤せず医療機関を受診したところ、3日に陽性が確認された。本人は入院し、同居の男性に市は14日間の自宅待機を要請した。店は消毒され、営業自粛となっている。

 大分市の佐藤樹一郎市長は、3日に行った記者会見で「患者さんは30代の女性で、職業は飲食店に勤務をされている方です。(会見資料に)書いておりませんが『ラウンジ サザンクロス大分』に勤務をしています」と店名を明らかにした。

 どのような店なのかについても佐藤市長は触れ「このお店はお客さんの隣に座って一緒にお話ししながらお酒を飲むようなところです。そういう接客をされていたと思います」。いわゆるキャバクラのような形態と考えていいだろう。

 今回、女性が行ったスポーツジムは、利用者を把握できるため非公表としたが、ラウンジは客の特定が難しく、感染拡大防止のために店名公表に踏み切ったという。ニュースを受けて利用者から名乗り出てくれるのを待つということだ。

 この店名公表に、衝撃を受けているのが全国の風俗嬢だ。

 あるヘルス嬢は「風俗でも、事情が同じなら店名が出かねないってことですよね。勤務先がさらされちゃうのはおそろしい。風俗に勤めているなんて、ものすごいプライバシー情報ですよ」と恐れおののく。

 風俗店では、初めて来店した客の中には指名なしの“フリー客”がいる可能性がある。もし同様のことがあった場合、名乗り出てもらうために店名公表がないとはいえない。

 またこのヘルス嬢は、もし感染者の名前が出ないとしても「ネットで特定されそう」と不安を明かす。公表されたラウンジ店の話題を扱うネット掲示板では、実際に女性を特定しようとする書き込みも見られる。

 プライバシーの観点でも、大分市の30代女性の場合、同居する男性の存在が明らかになっている。大分市長の会見ではこの男性が子供ではなく、夫でもなく、父親でもないということまで公表されてしまった。濃厚接触者の情報は重要とはいえ、気の毒なほど個人情報が暴露されてしまったのだ。

 もともと風俗業界は濃厚接触のリスクが高いだけに、新型コロナウイルスが話題になって以降、出勤日を減らす風俗嬢が急激に増えたという。感染だけでなく、店名を公表されるリスクを背負うとなれば、経済事情でやめたくてもやめられない人が多い業界とはいえ、さすがに風俗嬢の数も減ってきそうだ。

 風俗店の客にも影響は大きい。もし感染したら直近2週間の行動を行政機関に申告しなければならない上、通った風俗店で感染者が現れた場合でも「濃厚接触しました」と名乗り出なければ周囲に迷惑をかけてしまう。

「キャバクラなら周囲にも家族にも何とか言いつくろうことができると思いますが、風俗店だと難しい。家庭崩壊になりかねないので、風俗には行かない方がいいのかも」(風俗愛好家)

 それでも行くなら手洗い、うがいだけはしっかりとするしかない。