サッカー男子の韓国五輪代表選手が、かつて野球の国際大会ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大騒動になった〝太極旗パフォーマンス〟の敢行を予告した。

 韓国メディア「聯合ニュース」などによると、東京五輪に臨む韓国代表MFキム・ドンヒョン(江原FC)が「笑いながらユニホーム左胸の太極旗を、東京に挿して置いて来ることを想像している。必ず実現することを望む」と語ったと報じた。

 同メディアはキムの発言を「2006年のWBCで日本との試合でソ選手(現起亜監督)が行ったマウンドに太極旗を挿すセレモニーを連想させる発言だ」と指摘した。

 06年に行われた第1回WBCで韓国が第1、第2ラウンドで宿敵日本に連勝。当時日本代表の中心だったイチローの発言が韓国メディアによって「韓国は30年間日本に勝てない」と曲解され、それに激怒した韓国代表が日本に勝利して4強進出を決めた後にエンゼルスタジアムのマウンドに韓国国旗である太極旗を突き刺すパフォーマンスを敢行。国内外で大騒動になった。

 にもかかわらず、続く09年の第2回WBCでも韓国代表は全く懲りずに同様の太極旗パフォーマンスを強行して国際問題に発展した。日本にとっては悪夢とも言えるこうした因縁のパフォーマンスが、もし東京五輪で日韓戦が実現すれば再び繰り返される恐れが出てきたのだ。

 同メディアは「今回の五輪男子サッカーで韓国はB組、開催国の日本はA組に属しており、早ければ準々決勝で日韓戦が繰り広げられる可能性がある」と特に日韓の遺恨が強いサッカーでまずは〝愚行〟を予告。もちろんWBCで因縁が深い野球でも、お互いに勝ち進めば相まみえる可能性がある。

 再び韓国による愚行が強行されるのか。日韓両国で大きな波紋を呼びそうだ。