東京五輪の男子サッカーでA組に入ったメキシコのメディアが対戦する日本を特集し、MF久保建英(19=ヘタフェ)への警戒を強めている。

 米スポーツ専門テレビ局「ESPN」のメキシコ版は2大会ぶりの金メダルを狙う男子サッカーで1次リーグに対戦する各国を分析。日本ではDF冨安健洋(22=ボローニャ)とともに久保について詳しく紹介した。

「久保は、日本のサッカーで約束された大きな才能だ。今季はスペインで26試合に出場し、ビリャレアルで13試合、ヘタフェで13試合となっている」とその実力を高く評価。「久保は昨年11月にメキシコとの試合で18分間プレーしている」と昨秋の欧州遠征でA代表の一員としてプレーした様子を伝えている。

 また、メキシコ紙「エルシーリョデトレオン」も「日本のチームは、久保が19歳の若さで輝くことを強く望んでいる」と最も注目すべき存在だと警戒している。

 さらに同紙は日本で注目の選手として意外な2人を挙げた。

「ベルギーのアントワープでプレーするMF三好康児(24)。そして、オランダのフローニンゲンで中心的な役割を担っているDF板倉滉(24)だ」。玄人好みの人選だが、三好は2019年の南米選手権でウルグアイを相手に2ゴール、板倉は3月のU―24アルゼンチンで2ゴールと強豪を相手に大活躍しており、強烈な印象を残しているようだ。

 前々回大会の王者は日本にとって難敵。そのライバルが注目する選手の活躍が1次リーグ突破を左右しそうだ。