サッカー日本代表の森保一監督(52)が今季限りでの引退を表明したJ1川崎の元日本代表MF中村憲剛(40)について語った。

 中村は40歳の誕生日を迎えた10月31日に、ホームのFC東京戦(等々力)でバースデーゴールを挙げて健在ぶりを発揮したが、1日に突然今季限りでの引退を発表。2日のオンライン取材で指揮官は「バースデーゴールを現地で見たので、まだまだこれからだろうって思った。来年もその先もプレーを続けると思って見ていたので、引退っていう報道を受けたときにびっくりした」と振り返った。

 その上で「彼がこれまでやってきたことは本当に素晴らしいと思っている。個人的にも彼のプレーであったり、ファン、サポーターの方にピッチ上でサッカーの魅力、Jリーグの魅力を伝えてくれた選手。また、サッカー選手が社会、地域に貢献するっていう意味でも、オフザピッチで震災により傷ついた人の励ましになるような活動をしたり、地域で子供たちに寄り添ってサッカーの魅力を伝えたりしてきた偉大な選手」と賛辞を述べた。

 今後については「彼の価値観が決めることだが、彼にはたくさんの選択肢がある。できればまたサッカー界に携わってもらって、さらなる発展に貢献してもらいたい」とエールを送った。