ノアTVマッチの9日放送回でGHCナショナル王者・杉浦貴(49)に挑戦する中嶋勝彦(32)が、ベルト奪取への思いを明かした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響から現在、ノアは無観客でのTVマッチ配信が続いている。中嶋は「(観客の)反応がないのは寂しいですけど、カメラの向こうに何千、何万の人がいる。プロレスを求めてくれているファンがいるからこそリングに立ち続けられる」と、プロレスをできる感謝をかみ締めているという。

 団体内では2017年8月にGHCヘビー級王座を失って以降、約2年9か月もシングルベルトから遠ざかっている。くしくもGHCヘビー初戴冠を果たした時の相手は杉浦だった。「何かしら挑戦するときに大きな壁になってくれる、ありがたい存在です。越えられる壁があるから成長できる」と因縁の対決に腕をぶした。

 階級不問の無差別級ベルトが秘める可能性にも大きな魅力を感じている。「ヘビーでもジュニアでも普段、見られない戦いが見ていて新鮮だった。幅が広がる可能性を感じるので。僕にとって理想的なベルトですね」。タッグパートナーの潮崎豪がGHCヘビーを巻いているだけに「先頭を走っている豪さんの隣にいるべき、肩を並べられる存在にならないといけない」と必勝を誓った。