新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」30日愛知県体育館大会のBブロック公式戦で、グレート―O―カーンがSANADA(34)にチャンチャラおかしい2敗目を喫し、またしても生き恥をさらした。

 人数合わせでエントリーされたG1での全敗が確実視されているオーカーンはこの日、1月5日東京ドーム大会で完膚なきまでに叩きのめされたSANADAと対戦。「グレード1」のリーグ戦でここまで力量差がハッキリしているマッチアップはなかなかお目にかかれず、会場の観客からは典型的な「トイレタイム」と見なされていた。

 自分でも勝ち目がないと悟っているオーカーンは「キレイな顔を潰してやるよ!」などとホザきながら、SANADAの顔面をコーナーに叩きつける。せめてイケメンに対して爪痕を残そうと必死だったのだろうが、ひがみや妬みの醜悪な感情を公衆の面前で恥ずかしげもなくさらけ出せるのは、もう失うものが何もない底辺の人間の特徴だ。そろそろ自暴自棄にならないか、団体はこまめにチェックした方がいい。

 さらに「大空スバル式羊殺しホロバージョン」から唐突に改名された「大空スバル式羊殺し・ルーナ」で捕らえるが、思い付きの売名行為で名前が変わるような技でSANADAからギブアップを奪えるわけがない。というか、姫森ルーナ姫の気を引きたいなら、ちゃんとした新技を作るのが筋なのら。

 猿真似だけは得意なオーカーンはムーンサルトプレスを成功させるが、ヘタクソな飛び技で逃げるんじゃねえ! 体を張れ! 向かっていけ! そのデカい体はそのためにあるんだっ! そんな会場の声も届くことなく、バカの一つ覚えのエリミネーターをアームホイップで防がれる。最後はポップアップ式TKOからのラウンディングボディープレスで圧殺されてしまった。スピード、テクニック、ルックス、ダンディズム、異性とのコミュニケーション能力、すべてにおいて完敗だった。

 異性とのコミュニケーション能力で思い出したが、オーカーンは男としての「グレード」にも重大な疑義が生じている。ある繁華街では、オーカーンが深夜に数時間にもわたって若い女性と路上で座り込んで話している姿が関係者に目撃されていた。普通そういう時はバーなどの飲食店に入るものだが、財布の紐が固すぎるオーカーンは、女性にペットボトルの水を数本渡して階段に鎮座。どうやらタクシー代も払いたくなかったようで、始発が走るまで時間を潰していたという。わざと幻滅させようとしていたとしか思えないエピソードだが、これがオーカーンという男なのだ。

 ともあれ、これで開幕2連敗。脱落にリーチがかかった。オーカーンは「あの韓信のように、背水の陣か…。次、負ければ予選敗退か? いいじゃねえか。立て続けに(負けるという)目標かなえてるんだよ。あとは予定調和だ! 余のムーンサルト、あれ返せたのか? なぜ余のは返せて、あの華奢な体のムーンサルトが返せねえんだよ。返しただろ!」と、相変わらずのコメントを残したが、ちょっと何言ってるか分からない。

 これ以上の醜態をさらす前にG1からは撤退し、女性との接し方について誰かに本格的な指導を受けるべきと言っても過言ではない気がする。