新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Cブロック公式戦(20日、仙台)で、荒武者・後藤洋央紀(43)が内藤哲也(40)を破り白星発進を飾った。初出場優勝を果たした2008年大会以来、14年ぶり2度目のG1制覇へ絶好のスタート。その裏には再浮上への強い決意と、家族との〝約束〟がある。
荒武者の熱い夏がやってきた。優勝候補の一角・内藤との公式戦は互いに譲らぬ一進一退の攻防が続いた。GTRをバレンティアで切り返されたが、デスティーノを阻止すると昇天・改で逆転。最後はGTRで激闘に終止符を打った。
上半期はYOSHI―HASHIとIWGPタッグ王座を獲得しタッグ戦線で活躍したが、シングル王座戦線は2020年2月にNEVER無差別級を失って以降、約2年半も絡めていない。6月の大阪城大会で舞い込んできたAEW暫定世界王座戦進出者決定戦(対棚橋弘至)のチャンスも生かせなかった。
それだけに、再浮上がかかるG1への思いは並ではない。「やっぱりシングルのベルト戦線に舞い戻りたい。(棚橋には)負けたんですけど、AEW(との合同興行)にタッグマッチで出られたじゃないですか。その経験ができたことで、より一層、シングルの上に立ちたかったという気持ちは出てきましたね」と闘志を燃やす。
開幕前には誓いを新たにする出来事があった。7日の七夕のこと。小学3年生になった長男が書いた短冊には「パパがせかいヘビー級チャンピオンとAEWの所のタッグチャンピオンとIWGPタッグチャンピオンをとれますように」と書かれていた。目にした後藤は思わず涙腺が崩壊したという。
初出場優勝を果たし「G1のGは後藤のG」を叫んだ08年大会から14年もの月日がたった。10年1月に結婚した後藤は、まだ家族にG1覇者になる瞬間を見せることができていない。
「前に優勝した時は、やっぱり全部自分のためだったんです。だけど今は応援してくれてるファンの人や、息子だったり、そういう人たちのためにやりたいという気持ちが強くなりましたね。やっぱり親父の背中を見せたいし、輝く姿を見せたいです」
心に秘めた〝親子の約束〟を果たすためにも、今年こそ結果を残すしかない。試合後のバックステージでは「最後に家で見ている息子にひとこと言わせてくれ。お父さん、勝ったぞ!」と叫んだ。臥薪嘗胆の時を経て、団体創立50周年イヤーの祭典で完全復活を果たす。












