新日本プロレスの〝レインメーカー〟オカダ・カズチカ(34)が、19日に行われた立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の大盛況に発奮している。

 キックボクシング界の神童・那須川天心がK―1のエース・武尊との頂上決戦を制した同イベントは、東京ドームで5万6399人もの動員を記録。これに刺激を受けたのが、かねて東京ドーム超満員の目標を掲げてきたプロレス界のエースだ。

 19日は静岡・沼津大会に出場していたオカダは試合はまだ見られていないというが「盛り上がりというのは何を見ても、どのサイト見てもかいてある感じだったので。同じ格闘技としてあそこまでのところに行ってくれたわけですから。やっぱり悔しいですよ、先に行かれたというのはね。総合(格闘技)の人も同じこと思ってると思いますし。プロレスも負けじと(行きたい)」と心境を明かした。

 天心と武尊による〝世紀の一戦〟は観客動員のみならず、PPVでも50万件以上の売上があったといい、空前の盛り上がりを見せた。「格闘技の業界として、新たな一歩を踏み出してくれたと思いますし。また昨日をキッカケに、いろいろなものが変わっていくと思いますので。新しい部分を出してくれたのが『THE MATCH』だと思いますし、僕たちも『クソー、負けて悔しい』だけじゃなくて、盗める部分は盗んでどんどん新日本プロレスをよくして行きたいですね」と目を輝かせた。

 新日本は今年、旗揚げ50周年のメモリアルイヤーを迎えている。その主役として上半期を牽引してきたオカダは「俺らもやりますよ、来年の東京ドームは、超満員。5万人入れられないわけじゃないですし。入れて、プロレスの力というのを見せたいと思うので。そこはしっかり目指して、競争できるようにやっていきたいと思いますね」と、集大成となる来年1・4ドームの目標に改めて悲願の「超満員」を掲げていた。