新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦(22日、秋田テルサ)で、前IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードが米AEWからの刺客ウィーラー・ユウタ(25)を下し、開幕3連勝を飾った。

 序盤のレスリングの攻防では左腕を狙われたデスペラードだったが、冷静に対処。逆に低空ドロップキックを皮切りに、場外では鉄柱を使って左ヒザへ集中砲火を浴びせた。さらに容赦なく左ヒザを踏みつけ、主導権を握る。

 ROHピュア王者として意地を見せたいユウタも捨て身のトペ・スイシーダで反撃してくるが、変型オリンピックスラムを回避したデスペラードはストレッチマフラーでたたみかける。最後は丸め込み技の連続攻撃を耐え抜き、渾身のピンチェ・ロコ(変型フェースバスター)で3カウントを奪った。

 試合後は1勝2敗となったユウタと握手を交わし「シングルのベルトを持った状態で、このリーグ戦に参加してくれた。(G―REX王座を持つ)リンちゃん(エル・リンダマン)もそうだな。彼らにありがとう。そりゃ、シングルのチャンピオンだって、こんだけ試合間隔が短くて、バンバンバンバンやってりゃよ、負けることもある。タイトルマッチで負けなきゃいいんだよ」とねぎらった。

 その上で「今日、チャンピオンに勝ったんで、ROHのあのベルトに関してはモノ言っていいはずだよな。スーパージュニア終わってからな」と意味深な言葉を放った。

 同ブロックは、ティタンを下したエル・ファンタズモも3連勝。デスペラードとファンタズモが勝ち点6の首位に立つ。