新日本プロレス4日の後楽園ホール大会で、高橋ヒロム(32)がNEVER無差別級王座(現王者はEVIL)取りに弾みをつけた。

 ヒロムは9日両国大会でEVILに挑戦する。この日は内藤哲也と組みEVIL、高橋裕二郎組と対戦。入場をいきなり襲われると、セコンドのディック東郷も加わった「ハウス・オブ・トーチャー」の悪の連携に苦戦を強いられた。

 それでも串刺しラリアート、低空ドロップキックで反撃。互いにEVIL(変型大外刈り)を仕掛け合う攻防からパントキックを決めるなど、反撃に転じていく。最後は裕二郎に強烈なトラースキックを浴びせ、内藤のジャックナイフ式エビ固めによる3カウントをアシストした。

 試合後のリング上ではNEVERのベルトを手にして、場外のEVILを見下ろし挑発。怒りのEVILはイスを投げ込んでくるが「イスをありがとう。取りに来いよ! ベルトさんが待ってるよ!」と余裕の表情を浮かべた。

 結局、EVILはベルトを取りにくることなくそのまま退場した。ヒロムは「NEVERは俺がもらう。NEVERの使い方はジュニアのこの俺の方がうまく使えるんだよ。EVIL、お前にあのベルトは似合わない。かわいそうだ。俺のとこに来たほうが、オイシイ思いいろいろできるぞ、ベルトさーん。ああ、それにしてもショックだ、EVIL。どうしたの~?」と、ベルト奪取へ自信をのぞかせていた。