新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でG1クライマックス覇者オカダ・カズチカ(34)とのV4戦に臨むIWGP世界ヘビー王者・鷹木信悟(39)が27日、団体の〝迷走〟を是正することを誓った。

 同戦の勝者は翌5日大会で前王者のウィル・オスプレイの挑戦を受ける。5月の王座返上に不服を唱えるオスプレイは、自作のベルトを持参しいまだに自身が王者であると主張。またオカダはIWGP世界王座への挑戦権利証代わり、及びG1準優勝者の飯伏幸太を待つ証しとして4代目IWGPヘビー級ベルトを保持して下半期のシリーズを戦ってきた。東京ドーム2連戦で三つどもえの抗争を繰り広げる3人がベルトを保持しているが、正当な王者は鷹木だけという、一見さんにはなんのことやらサッパリな状況だ。

 さらに最後の前哨戦となった24日後楽園大会でオカダから「あなたの背中じゃ新日本プロレス50周年を背負えない」と挑発された鷹木は、この日の調印式で猛反論。「冷静に考えたら、あそこで『いや、俺が背負う』っていうのも違うと思うし。50周年というだけだから選手全員で背負って、そのなかでチャンピオンがトップにいればいいと思う。逆に聞くけど、オカダは新日本の50周年、背負う覚悟あるのかなって。時代は令和になってIWGPは世界ヘビーになった。未来に向かって走ってるのに、オカダは先代のベルトを持ち出しておもちゃ扱いしている。こんな奴に50周年、背負う資格はねえよ」と挑戦者をコキおろした。

 さらに鷹木は今年2連敗を喫したオスプレイへの雪辱も誓いつつ「冷静に見てみたら、最高峰のベルトが3本あるってこれ、ハッキリ言って新日本は迷走してるよ」と一刀両断。「正しい道を作れるのは俺しかいないと思ってる。1・4、1・5、オカダ、オスプレイ。まとめて俺が叩き潰す」と言い切った。

 一方のオカダは「世紀の一戦というわけでもないですし、ドリームマッチってほど物語はないと思います。でもそんななかでもしっかりと素晴らしい試合をお見せしたいと思います」と豪語し、勝って1・5に進むことを宣言。「最近の新日本プロレスは乱入だったり、ストレスのたまる戦いも多いと思うんですけど、そこはこのメインイベントがしっかり新日本プロレスらしい試合、50周年を代表する試合を見せて、新チャンピオンの姿を皆さんにお見せしたいと思います」と誓っていた。