あと一歩のところで歴史的快挙を逃した。IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)は、IWGPインターコンチネンタル王者・内藤哲也(37)とのダブルタイトル戦で惜敗。昨年4月から守り続けてきたIWGP王座を失うと同時に、2日連続の東京ドーム決戦で主役となることはできなかった。

 試合後は「(ドーム決戦までタイトルを持っていなかった)内藤さんは何も背負うものがなかったのかなとは思う」と敗因を分析した上で、「今の新日本プロレスでは、内藤哲也が2冠にふさわしい男だと思います」と素直にたたえた。続けて「今日も超満員にすると言って、できなかった。オカダ・カズチカの2020年は悔しい1年の始まりなのかなと。この悔しさをバネに明日から頑張ります」と語り、前を向いた。

 レスラー人生の大恩人である獣神サンダー・ライガーへの思いを胸に臨んだ試合で敗れたが、業界を背負って立つ者として、このまま引き下がるわけにはいかない。反転攻勢に向け、新たな戦いが始まった。