【新日本】次なる戦略は? メイ社長が胸中激白

2019年01月26日 16時30分

本紙の直撃に応じたメイ社長

 新日本プロレスのハロルド・ジョージ・メイ社長(55)が25日、本紙の取材に応じ主力選手離脱問題に対する見解と今後の方針を示した。新日プロでは前IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(35)の離脱、前IWGPジュニア王者KUSHIDA(35)の退団が明らかになり、米国では巨額マネーがうごめく新団体「AEW」の5月旗揚げも発表された。激動のマット界に盟主首脳の胸中は――。

 新日プロは来年の東京ドーム2連戦(1月4、5日)を発表したが、今年は激動の幕開けとなった。前王者のケニーは今月31日の満了をもって契約を延長しない意思を表明。すでにヤングバックスやクリス・ジェリコが契約した「AEW」合流がささやかれる。KUSHIDAも1月末で退団。世界最大団体の米WWE挑戦が決定的だ。相次ぐ主力離脱は中邑真輔、AJスタイルズらがWWEへ移った2016年を思い起こさせる。

 メイ社長 今は日本でも転職を経験している人が50%以上と言われ、海外ではこの数字はもっと高い。プロレスにおいてもそれは同じだと思います。選手にもキャリアやライフステージがあって、家族などの関係から求められるものが変わったり、一つの団体で達成感を感じて違う景色を見たくなることがあるのは当然。ただ去って行く選手もいれば、入ってくる選手もいるわけで。流動性はどこの団体にもありますから。

 新陳代謝、血の入れ替えはいつの時代にも行われてきた。同社長は現所属選手がこの状況をチャンスと捉えることを期待する一方で、具体名こそ伏せたものの、新たな“戦力補強”も検討していることを明言した。ケニーやジェリコは海外戦略で重要な役割を担ったが、新日プロの“オリジナリティー”で海外市場に勝負をかけることを最重要視しているという。

 メイ社長 海外のお客さんは新日プロを求めている。新日らしさを提供できるレスラーであれば国籍、キャリアは関係ない。確かに今まで見られたものが見られなくなる可能性はあるのかもしれないけど、もしもそうなっても他のものを提供しますし、必ず良くします。

 今後注目を集めそうな問題がAEWとの関係だ。大富豪シャヒド・カン氏の息子トニー・カン氏がオーナーで1億ドル(約110億円)以上が投入されるとも言われる新団体は、WWE1強が続いたプロレス界の勢力図を変えるのでは、との声もある。だが同社長はあくまで、しばらく静観のスタンスを貫く意向だ。

 メイ社長 業界が活性化して市場が大きくなることは良いことですが、これから始動する団体ですし、どういう関係性になるのかなどは分かりません。彼らがどういう方針でプロレスを展開するのか、見極める必要があると思います。そしてAEWが出てこようと、何があろうと、新日プロらしさ、中身が変わることはないです。新日らしさを強化して、より広げることが会社としての責任だと思っています。

 プロレス界の盟主の対応に注目が集まる。