「ジャンボ鶴田23回忌追善興行」が31日に東京・後楽園ホールで行われ、新日本プロレスの永田裕志(54)と全日本プロレスの諏訪魔(45)のあいだに遺恨が勃発した。

 永田と諏訪魔はこの日の大会でタイチ、TAKAみちのく組と激突。諏訪魔は全日本29日後楽園大会で極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」に再加入してしまったが、過去の付け人全員が海外武者修行後にもれなくグレている永田にも多少の免疫はある。突然の変貌を遂げたパートナーと、序盤はスムーズなタッチワークで試合を運んでいった。

 ところが終盤に諏訪魔がTAKAを羽交い絞めにしたところで、永田が放ったフロントキックがかわされてしまい誤爆。最後は諏訪魔がラリアートからのバックドロップでTAKAを沈めたものの、同士討ちによって生まれた不穏な空気は、試合後に最悪の結末を招く。勝利の敬礼ポーズを決めていた永田が、なんと背後から諏訪魔に襲われ岩石落としでKOされてしまったのだ。

 なおも永田がVMのリンチを受けているところに救出に現れたのは、エボリューションの佐藤光留と田村男児だった。共闘を求められた永田は「諏訪魔! なにがやりたいんだ、こら!」と絶叫。2人と握手をかわしてエボリューションとともに諏訪魔との抗争に打って出ることが決定的となった。

 バックステージでも「俺は自分を殺して諏訪魔を立てて今日試合が成立するように、しっかり仕事をしたつもりだよ? それを…ちょっとしたことでムキになって。いきなり後ろからバックドロップしてふざけんなって」と永田の怒りは収まらない。「この流れに乗らない手はないかもしれない。前向きに考えますよ」と佐藤と田村に約束し、久々の王道マット参戦が急浮上した。