橋本千紘が仙女入団 名門日大レスリング部から初の女子プロレスラー

2015年06月07日 10時00分

母校でハードな練習を続ける橋本。上体がビルドアップされた

 名門・日本大学レスリング部史上初の女子プロレスラーが誕生する。2013年全日本選手権女子67キロ級3位で、昨年度の女子キャプテンを務めた橋本千紘(22=東京・安部学院高出身)が、里村明衣子(35)率いる仙台女子プロレスリングに入団することが5日までに、本紙の取材で分かった。中学3年時には“内定”を得ていた逸材で、実に8年を要しての夢実現となった。11日に正式入団。10月11日仙台サンプラザ大会でのデビューを目指す。

 


 電光石火のプロ転向だった。橋本は今春に日大法学部政治経済学科を卒業。元世界女王で日本レスリング協会強化委員も務める吉村祥子氏(46)の紹介で、4月15日のOZアカデミー後楽園ホール大会終了後、関係者を交えて里村と会食した。この席上でプロ入りの意思を伝えると、里村も快諾。後日に両親や学校関係者への報告や話し合いを済ませ、11日付の入団が正式決定した。


「プロレスは見た人に『また明日から頑張ろう』と勇気を与えてくれる競技。私も人を元気づけられるようなレスラーになりたいと思います」(橋本)


 多くのプロレスラーを輩出した日大レスリング部だが、意外にも女子は初となる。しかも女子プロ界が待ち望んでいた重量級の逸材だ。大学では世界選手権出場とリオ五輪出場を目指したが、同じクラスに昨年の世界選手権69キロ級銀メダリストの土性沙羅(20=至学館大)がいたため、夢はかなわなかった。卒業と同時に競技生活にはひとまずピリオドを打ち、当面はアルバイトを続けながら、新たな進路を模索するつもりだったという。


 それでも「小5の時からプロレスラーになりたいと思っていた。レスリングをやっている間は、他のことを考える余裕もなかったし、見たら絶対にやりたくなってしまうかと。でも4月の試合を見た後『プロレスってやっぱりいいなあ』と考えて『行きたいです』と里村さんにお話ししました」と、新たな夢のステージに足を踏み入れることを決意した。現在は母校・安部学院高で高校生とハードな練習を続け、入寮の日を待っている。