東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者、辰巳リカが渡辺未詩(21)との初防衛戦(2月11日、東京・後楽園ホール)に向けて意気込みを語った。

 4日後楽園大会では坂崎ユカを破り、同王座を初戴冠。6日の会見では「ユカちゃんと2人きりで話すことも減ってきていたので、拳と拳で語り合えたのかな」と振り返った。

 試合後に「白昼夢」のパートナーである渡辺から挑戦を表明され、今回のタイトル戦が決定した。辰巳は「うれしかった」としつつも「未詩には団体のエースにいずれなってほしい。でも私もやっとつかんだこの夢を終わらせるわけにはいかない。このベルトは簡単に手に入るものじゃないし、ここは譲らない」と対抗心をむき出しにした。

 王者として団体をけん引する覚悟も芽生えた。昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」をテレビ観戦し、クマンドーイ・ペットジャルーンウィット(26=タイ)に圧勝した〝キック界の神童〟那須川天心(22)の姿に大きな刺激を受けた。

「格闘技は素人ですが、あの余裕のある試合中の立ち振る舞い、一切ひるまない戦い方とか、息するのも忘れるくらい応援していました。特にオーラが圧倒的だなと思う。私も王者として身につけたい」

 目標を「チャンピオンになったからには、1世紀防衛するって決めていて、細かく言うと所属選手全員と戦いたい」と掲げた新王者が、まずはパートナー対決で底力を見せる。