今週の金曜日、4月10日は駅弁の日です! 日本初の駅弁は諸説ありますが、1885年7月16日に開業した栃木県の宇都宮駅で、販売されたものと言われています。駅近くの旅館「白木屋」が、おにぎり2個とたくあんを竹の皮に包んでホームで販売。値段は5銭でした。

 初めて販売された日と、駅弁の日が全く違う理由は、7月はお弁当が傷みやすいから。4月10日は駅弁の「弁」の字が、数字の「4」と漢数字の「十」に見えること、4月は行楽シーズンでたくさん売れるという理由で決まりました。なんだか企業戦略で制定された気がするような…(笑い)。ちなみに7月16日は“駅弁記念日”となっています。

 初めて販売された地が栃木県とされているのも、戦前から弁当王国だったことが関係しています。宇都宮には当時、旧陸軍第14師団が配置されていて、県内外から集まった兵士に提供する「軍弁」を駅弁業者が作っていたんです。

 戦後は、東北から東京へ列車で出稼ぎに行く人たちに向けて、駅弁を宇都宮駅などで立ち売りしました。年末に帰省する出稼ぎ客にひっきりなしに売れて、一晩で2000食も売れたという記録も残っています。

 旅行シーズンの4月、旅に出かけて駅弁を食べたいところですが、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が要請されていて難しいですよね。駅弁業者も売り上げが落ちて困っている今、私が提案するのが「駅弁のお取り寄せ」です!

 例えば、楽天市場のホームページで食品ジャンルから「駅弁」と検索してみてください。するとなんと、500件以上の全国の駅弁がお取り寄せできるんです。内容もさまざまで、有名店3店の駅弁3個セットなんてのもあります。

 私が一番目を引かれたのは、九州の駅弁ランキング1位になったこともある、佐賀県有田駅の「有田焼カレー」弁当! 大きめの有田焼の器に入っていて、食べた後も食器としても使えるお得なお弁当です。

 ここで木村ポイント!

 実は以前、有田焼カレーを有田駅で購入して東京に持ち帰ったことがあるんですが、カバンの中で割れてしまうという悲しい思い出があるんです。でも、お取り寄せなら、そんな心配もないのでこの機会に注文してみようかな~と思ってます。みなさんも駅弁をお取り寄せして、お家で旅気分に浸ってみてはいかがでしょうか。それでは駅弁の日に、出発進行~!

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。