【週刊Mリーグ】役満放銃とは言い切れない内川プロのセミファイナルへの長考

2020年03月07日 12時00分

内川が最後につかんだのはよりによって西!(C)AbemaTV

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】女性雀士による役満が2回も飛び出した先週のプロ麻雀リーグ「Mリーグ」2019シーズン。選手として出場中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳はそのうちの1つをどう見たか。「あなたなら何を切る?」特別編とともにお届けしよう。

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。チームメートの内川プロが黒沢プロに四暗刻単騎を打った局は、今期のMリーグで最も沸いたシーンになりました。痛恨だと思われる役満放銃ですが、セミファイナル進出が目標と考えると実は100%損とは言えない放銃でした。

 Mリーグでセミファイナルに進出できるのは上位6チームです。1着プラス50p、2着プラス10p、3着マイナス10p、4着マイナス30pと順位点が大きいルールで、レギュラーシーズンも残り数戦となり、激しい着順争いが繰り広げられています。この半荘が始まる前の時点で、サクラ3位、雷電5位、ドリブンズ7位、風林火山8位。サクラ、雷電としてはセミファイナル進出を確実にするため、ドリブンズを上昇させたくないという状況ですね。

 村上プロ1着、勝又プロ2着で迎えたオーラス、風林火山に逆転してほしい内川プロは0本場の最後の切り番で勝又プロにわざと鳴かせて試合を終わらせません。次局、狙い通りに勝又プロが村上プロから2900は3200点を直撃し、トップが入れ替わりました。

 2本場、ラス目の内川プロの目標は村上プロをトップにしないこと、そして跳満ツモ、黒沢プロから満貫直撃で順位を一つ上げることです。勝又プロからリーチの声が出た直後、黒沢プロも四暗刻単騎をテンパイ。さらに内川プロも白ドラ3赤赤の跳満の手を47筒待ちでテンパイしました。

 すぐ勝又プロから7筒が出ましたが、内川プロはアガりません。ロンしてしまうと、自分の着順が上がらないうえに村上プロがトップに上がってしまうからです。最後の最後に黒沢プロの当たり牌、1枚切れの西をつかんでしまいました。

 容易に降りることができる内川プロでしたが、ここでテンパイしないと、次局跳満ツモでの着順上昇がなくなってしまいます。仮にリーチの勝又プロ、テンパイが明白な黒沢プロに打ってしまっても、村上プロをトップにしないという目標はクリアできそうです。そこで長考した結果、西で役満放銃となりました。

 アガリ逃しをして打ち込みという形になりましたが、7位ドリブンズとの差を考えると決して損な判断とは言えません。勝又プロから7筒をアガっていたとしたら、サクラとドリブンズの差は107p縮まります。対して黒沢プロに四暗刻単騎を打った結果、縮まったのは93・2pで、13・8p得したのです。最終盤のMリーグでは、チームが抱える様々なテーマを踏まえた対局が見られるでしょう。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。