プーチン大統領の〝核カバン〟使用3条件に戦慄 中村逸郎氏「デフォルトでも使用する」

2022年04月13日 11時40分

暴走するプーチン大統領(ロイター)
暴走するプーチン大統領(ロイター)

 筑波学院大学の中村逸郎教授が13日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、ロシアのプーチン大統領と〝核カバン〟について言及した。

 番組では、英「タイムズ紙」が9日付で「プーチン氏がモスクワで行われた極右政治家の葬儀に参列し、ロシア版〝核のカバン〟とともに写真におさまった」と報じ、英「ザ・サン」も8日付で「プーチン氏はロシアの〝核のカバン〟を運ぶ軍警備員に囲まれてモスクワの葬儀に出席。いつでも核兵器を使用する可能性があることを示す恐ろしい兆候」と報じたことを紹介。

 中村教授は「米国、NATO(北大西洋条約機構)に何か一突きにも反撃、攻撃できる。準備万全と見せつけるだけでなく、実際に核攻撃を行使する準備ができているということ」とし、プーチン氏が〝核カバン〟を意図的に映像に映り込むよう仕向けた可能性を指摘した。

 番組では、プーチン氏が12日にロシア・アムール州でベラルーシのルカシェンコ大統領と会談した際の映像にも周囲の警護スタッフが黒いカバンを持っていることを指摘した。

 中村教授は「プーチン氏は核使用について3つの条件を出している。一つはロシア本国が攻撃を受けた時、次に同盟国が攻撃を受けた時、ここまではよくわかるんですが、3つ目がポイントでロシアの存立基盤が崩された時。この解釈なんですが、デフォルト(債務不履行)に陥った時にも使用するということなんです。プーチン氏は核カバンを持ち歩いていますけど、西側への圧力と同時に、欧米からロシアへ厳しい経済制裁が続き、経済がどんどん悪くなっている。国債利払いにもルーブル払いという問題も出てきて、ロシアの存立基盤が崩されようとしているなかで核バッグを見せてきたということは単に圧力だけでなく、もしかしたら本当に核を使用するかもしれないということを私たちは警戒しておくべきことだと思う」との見方を示した。

 番組MCの俳優・谷原章介は「ロシアの存立というのが、プーチン大統領の政権の存立という風に意味が変わってくると、より怖くなります」と話していた。

 ロシアの核カバンはプーチン氏の他、ゲラシモフ参謀総長、ショイグ国防相の3人が所持し、使用の承認、送信ボタンを3人が押すと、国家防衛指揮センターに送られ、司令官が発射命令を出すという仕組みになっている。

 中村教授は1995年の「ノルウェー・インシデント」の際のエピソードを語った。ノルウェーがオーロラ観測のために打ち上げた衛星をロシアが米潜水艦からのミサイルと勘違いし、当時のエリツイン大統領が核使用の許可ボタンを押したとされる事件だ。

「本当に核ボタンを押したのか、私は2020年にモスクワでこの時のロシアの安全保障担当の大統領補佐官に聞きに行った。核バッグを持つ2人が『撃て』と言ったらしいんですが、エリツィン大統領は欧米諸国との経済協力を優先したかった。そうこうしているうちにミサイルがロシアに向かっていないことがわかって難を逃れた。質問する私に補佐官は『君は今、どこにいるかわかっているのか。今この国はプーチン大統領が支配している国だよ』と。ぞっとしましたよ」

 プーチン氏の独裁下、今後の暴走を危惧した。

関連タグ: