20日から22日まで新潟県内で開催された国内最大級の野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL’21」(フジロック)の事務局は、公式サイトで「終了のご報告」という声明を発表した。

 3日間の延べ入場者数は3万5449人(20日=1万2636人、21日=1万3513人、22日=9330人)と発表。「フジロック’21が開催できたことに対し、開催地域のみなさま、出演者、スタッフ、チケットを買ってくださったお客様、関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます」とした。

 都市部を中心に日本中で新型コロナウイルスの感染が爆発する中、フジロックの開催には賛否、特に否の声が多く出ていた。これらの声を受けて、出演を辞退したアーティストも続出した。

「スタッフの皆さんへは、様々な困難に直面しながらも目の前の問題に取り組み解決方法を模索し見出してくれたことに感謝いたします。そして、この状況下での開催において、感染防止対策ガイドラインを守り、多くの新たな制約や制限にご協力いただいた来場者の皆様、また、感染状況を鑑みて来場辞退を選択された皆様に感謝いたします」

 フジロックのために新潟県外から多くの人が集まり、6割が東京からだったとの報道も。会場で観客が密になっている写真もSNSでアップされており、感染拡大が心配されているが、事務局は「現在のところ、会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていないことを、まずはご報告させていただきます」と報告。

「今後も、時間経過と共に情報収集に努め、その結果をあらためて皆様へご報告し、未来のフェスティバルにおける感染防止対策の改善につなげてまいります」と続けたが、ネット上では「現時点で陽性者ゼロ」に強く反応。

「潜伏期間一切無視」「感染経路不明者が増えるだけでは?」「体調不良でPCR検査受けるの今週の週末だろ」などと厳しい意見が多く見られた。