俳優・岡田健史(22)が所属事務所「スウィートパワー」に契約解除を求める裁判を起こした。同社は社長による所属タレントへのセクハラ疑惑や、事務所スタッフの退社が相次ぐなど揺れに揺れている。そのため岡田に〝同情票〟が集まるかと思いきや、業界内は決してそんなことはない。

 裁判は泥沼化しそうだ。女性自身によると、岡田は法廷で契約解除だけではなく、本名で活動する意向も示しているという。芸名の「岡田」というのは事務所社長の名前でもあるからだ。

 ここまで岡田が拒絶するのにはワケがある。

「他の所属タレントが続々退社したため、事務所枠でオファーのあった仕事が次々と入ってきた。岡田は役作りに時間をかけたいのに、事務所にガンガン仕事を入れられて不満を感じていた」(芸能プロ関係者)

 ここ数年、独立騒動が起きた時は大体のケースで事務所サイドが悪者にされてしまうのだが、今回ばかりは必ずしもそうではない。

「岡田は今でこそ、多数の映画やドラマに出演しているが、それは事務所の力なしではできなかったこと。ここまで強硬姿勢で事務所と対決しなくてもよかったのではないか」と指摘。

 岡田は〝自己陶酔型〟として有名で、それが最も顕著に表れたのが3月の日本アカデミー賞授賞式だ。新人俳優賞を受賞し、スピーチしたのだが、意味不明かつあまりにも長すぎたため会場中を白けさせてしまった。

「かの有名な落合博満氏はこう言いました」と切り出し、「ダイヤモンドを回っている瞬間には、ダイヤモンドを回っているのは過去のことだ。だからガッツポーズはしないのだと。大変光栄なことではありますが、目の前の刹那と向き合える役者でありたいです…」などと約6分間も熱弁。

 会場にいた関係者が「ひたすらスベっていた」と証言する通りまったくウケることはなく、授賞式の模様を収録したテレビ番組でも、この部分は大幅にカットされた。

 事務所と戦う自分に酔っているのではないか――こう見ている芸能関係者は思いのほか多い。