【ブルーリボン賞】作品賞「翔んで埼玉」武内監督 埼玉県民の「寛大な心」に感謝

2020年02月18日 16時46分

武内英樹監督

 東京映画記者会(東京スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ「第62回ブルーリボン賞」の授賞式が18日、東京・千代田区のイイノホールで行われ、作品賞に輝いた「翔んで埼玉」の武内英樹監督(53)は紋付きはかま姿で登場。壮絶な埼玉ディスり作品について「賞を全く考えずに作ってしまったので、私が頂いていいのだろうか、キツネにつままれたようで、ほかの作品の皆さまにどうもすみませんでした」と頭を下げた。

 続けて「格差を扱っている作品なので、撮影中に何度も各方面から声が上がったが、会社の上層部や東映さんがブロックしてくださり、撮影を続けることができた。また、埼玉の人たちから『どんなにディスられてもいいから注目を浴びたい。ぜひ作ってくれ』と言われて、おかげさまで製作できた。マゾというか寛大な心を持った人々だなと思った」と、埼玉県民に感謝した。

 37・6億円の興行収入を挙げ大ヒットを記録したが、うち10億円が埼玉でのもの。いかに埼玉県民に熱狂的に受け入れられたかが分かろうというものだ。司会の舘ひろし(69)は「東映の岡田会長がどれだけ喜ばれただろうか」と指摘した。

 ブルーリボン賞は1950年に産声を上げ、中断を挟みながら歴史を重ねた。青空の下に飛び出して取材する新聞記者が作品を審査する。映画業界は昨年、2611億8000万円の興行収入を挙げ、過去最高を記録している。