第79回カンヌ国際映画祭で、日本人初の女優賞を受賞した女優の岡本多緒(41)が26日、都内で行われた記者会見に出席した。

 岡本は、濱口竜介監督の映画「急に具合が悪くなる」(6月19日公開)で、仏女優のヴィルジニー・エフィラ(49)とともにW主演を務めた。

 同作は、がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を重ねた人類学者が交わした20通の往復書簡からなる同名書籍が原作。映画では、主人公をフランス人と日本人に置き換え、岡本はステージ4のがんを患う演出家・真理を演じている。

凛々しい黒ドレス姿の岡本多緒
凛々しい黒ドレス姿の岡本多緒

 この日、黒いドレス姿で颯爽と登場した岡本は、受賞してすぐは「日本人初だっていうことは知らなかった」という。改めて「この受賞から2日経った。全く現実味は湧いておりません。一生湧くことがないんじゃないかなと感じている」と受賞の喜びをひとこと語った上で「とにかく、この映画をたくさんの方に見ていただけるきっかけになるんであれば嬉しい」と笑みを浮かべた。

 14歳の時に日本でモデルとしてデビューし、パリコレにも参加。その後、2013年に米映画「ウルヴァリン:SAMURAI」でスクリーンデビューを果たし、ハリウッド作品の話題作に出演してきた。

 岡本は「初めて演技をさせていただいたときに、自分の好きなものが広がった」と振り返ると「写真やランウェイだけでなく、自分の身体的なものを生かしたり、言語化して表現をするのがすごく楽しいと思った。だからお芝居に魅了されるんだと思った」と魅力を語った。