女優の岡本多緒(38)が19日、都内で行われたトルコとベルギーの合作映画「葬送のカーネーション」公開記念スペシャルトークに出席した。

 本作は、世界最多の難民を受け入れているトルコを舞台に、祖母の遺体を戦火の故郷に還すために、棺を担いで故郷に向かう祖父と孫娘の祖父の道行きを描いた注目作だ。

 岡本は、説明セリフをそぎ落とした本作の演出がお気に入りだ。自身が演じ手として出演する際も同じだそうで、「『セリフないんですか。やったー』って感じです。監督が信頼してくださって、気持ちだけで表情だけでやってってなったら『よっしゃ』ってなりますね」と役者としても好みの演出であると明かした。

 難民を描いた本作を「今見るべき映画」と表現した岡本は、「今、パレスチナなどの問題を見てあの人種だから、あの文化だからこういうことができると思ってしまいがちなところがあるけど、それは人間の中に共通する恐怖や防衛、守りたいものがある心で。私たちにも絶対あるし、いつ出てくるかわからない」と世界情勢を踏まえ力説。「遠い国のお話じゃなくて、自分がいつこっち側になるかわからないと心に置いておいたほうがいいと思う」と真剣なまなざしでメッセージを送った。