タレント・あのの冠番組「あのちゃんねる」(テレビ朝日系)を発端とする騒動が、泥沼化の様相を呈している。「嫌い」と名指しされた鈴木紗理奈は疑問を呈し、番組側は謝罪。それでもあのは降板を宣言するほどだが、そもそも番組側はなぜ嫌いな芸能人を聞こうとしたのか。その背景が次第に明らかになってきた――。

 事の発端は、18日深夜放送の同番組で「ベッキーの次に嫌いな芸能人は?」と振られたあのが、「鈴木紗理奈」の名前を叫んだ場面が放送されたことだ。

 不意に名指しされた鈴木はSNSで番組とあのに疑問を呈し、事態を重く見た番組側は謝罪声明を発表。しかし火消しには至らず、あのもSNSで番組への不満を暴露して「番組降板」を宣言する事態へ発展した。さらに、29日放送のTBS系「それSnow Manにやらせて下さい」で両者の共演が控えていることが判明すると、ネット上は「この共演が原因では?」とSnow Manファンまで巻き込んだ騒動となっている。

 それにしてもなぜ番組側は「ベッキーの次に…」ときわどい質問をするに至ったのか。〝嫌いな芸能人発言〟の発端は2024年8月放送のテレ朝系「くりぃむナンタラ」(月曜午後11時45分)だ。

 しかし当時、あのは「嫌い」ではなく、「苦手な芸能人は?」と聞かれ、「ベッキー」と回答。当時は「苦手」という比較的マイルドな表現にとどまっていたが、これをきっかけにベッキーの仕事が急増。昨年6月放送の「くりぃむナンタラ」では、「あのちゃんに嫌われたい」と〝嫌い〟と表現された企画が放送され、熊田曜子や鈴木奈々、小倉優子があえて嫌われるように振る舞った。

「番組は大盛り上がりで、2週にわたって放送されました。あのさんも楽しんでいるように見え、〝番宣〟にも協力的だった。それを番組サイドが勘違いして、『あのちゃんねる』で『ベッキーの次に嫌いな芸能人』を尋ねる場面を生んでしまった」(テレ朝関係者)

 あの自身も当時、Xで「僕に嫌われると仕事が増えるという事例ができてしまい(ベッキー)僕に嫌われたい方々が集まってきました イイ迷惑でした 見てね」と、「嫌い」という言葉を使い、あのらしく番組の宣伝に協力していた。

 とはいえ、「あのちゃんに嫌われたい」企画はあくまで出演者双方が趣旨を理解し、納得した上で出演している。その前には「苦手」という伏線もあった。

 だが、あののSNSによると、今回は「直前まで質問を伏せられ、もちろん特定の名前を出してやろう、など事前に用意できるわけもなく」として、事前の合意がない状態だったという。「あのちゃんに嫌われたい」企画と、突然「嫌いな芸能人」として実名を挙げさせる企画とでは根本的に性質が異なるのは明らかだ。

 番組はあののキャラクターに甘えてしまったのかもしれない。