HKT48の宮脇咲良(23)が19日に行われた卒業コンサートをもって、約10年間在籍したグループを卒業。「違う夢へと旅立つ」としながら具体的な進路は明らかにしなかった。取材によれば、今後は敬愛する指原莉乃(28)の〝金言〟を胸に韓国の芸能事務所に移籍。世界を視野に入れた活動をすることになりそうだ。

 宮脇は2011年にHKT48の1期生として劇場デビュー。18年の総選挙では自己最高の3位と、48グループを代表する人気メンバーに上り詰めた。18年10月から今年4月までは日韓ガールズグループ「IZ*ONE」のメンバーとして海外にも活動の幅を広げた。

 会場となった福岡マリンメッセの4000人のファン以外に、卒業コンサートは世界41か国に生配信され、英語や韓国語などで声援が送られた。

 アンコール後、宮脇は「私の選んだ道をいつも応援してくれる皆さんがいるから、私はこの場所から一歩足を踏み出し、また違う夢へと旅立つことができます」と告白。〝夢〟について具体的には語らなかったが、ファンに向けて「また会える日を楽しみにしています」と再会を約束。終演後の取材でも「HKT48を離れても違う世界で活躍できるようになりたいなと思うので、これからも頑張っていきたい」と改めて決意した。

 韓国ではIZ*ONE時代からその美貌に加え、真摯に努力する姿や礼儀正しさ、オンとオフのギャップでトップアイドルとしての地位を確立。当初はパフォーマンスや韓国語に懐疑的な声もあったが、努力でそれらを吹き飛ばしてきた。

「IZ*ONEが活動休止する前から水面下で、韓国の芸能事務所が〝争奪戦〟を展開。その中には世界的グループ・BTSの事務所からのオファーも含まれている。宮脇自身も日本はもちろん世界のファンを意識した活動をしたいという趣旨の話をするようになっている。近いうちに宮脇の口から何らかの発表がある」(関係者)

 宮脇は27日に行われるHKT48劇場で「宮脇咲良 壮行会」でグループ全活動を終了。その名の通り「新たな門出を祝し、送り出す会」(前同)ことからも具体的な発表は近そうだ。

 そんな宮脇を支え続けてきたのが、HKT48で共に戦ってきた指原だ。2人とも〝アイドル好き〟という共通点もあり、現在も毎日連絡を取り合う仲だという。

「HKT48に復帰してわずか1か月で卒業することになり、宮脇は負い目を感じていたが、指原は『咲良の人生は咲良のもの』と〝金言〟を送り、『努力する姿をファンは応援するから大丈夫!』と夢に向かう背中を押したとか」(出版関係者)

 他にも悩んだときに的確な言葉をかけてきたそうで、宮脇には多くの〝指原語録〟が宝物になっているという。

 宮脇の卒コン翌日の20日、ツイッターで「カメラ席」なるワードがトレンド1位となり、大きな話題になった。

 これは宮脇発案で、アリーナエリアからファンが写真撮影できる200席を設けたため。SNSに投稿することもでき、宮脇も自身のツイッターで「カメラ席設けた私ナイスすぎ!」などとつづった。

「韓国はファンが撮影した写真をSNSに公開し、拡散。それをPRとして良しとする文化がある。そして日本でも、指原がプロデュースする『=LOVE』『≠ME』という2つのアイドルグループが〝カメラ席〟を設けている。卒コンでも、宮脇の経験と指原の助言が生かされた」と芸能プロ関係者。

 宮脇が厳しい道に進もうとも、指原の存在は大きいものになりそうだ。