【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑366】南の島にすむ幸運を呼ぶ腕のあるフクロウ「チックチャーニー」

2020年06月12日 12時00分

腕のあるフクロウ「チックチャーニー」(ユーチューブから)

 鳥の姿をした未確認生物は意外と少ない。しかし、バハマ諸島に伝わる未確認生物「チックチャーニー」は非常に珍しい特徴を持っている。大きなフクロウに似た鳥で、一番の特徴は“前足”があるという点だ。

 チックチャーニーはバハマ諸島のアンドロス島にすむとされる鳥で、身長約3フィート(約90センチ)とかなり大型。足の指は3本しかなく、普段は翼の中に“前足(前肢)”を隠しているという。目は赤く、全身は羽毛と毛皮で覆われフクロウに似ているそうだ。

 目撃証言は現在もあり、偶然この鳥に出会うことができれば幸運が訪れるとされている。しかし、邪険に扱うと不幸が訪れ、森から出られなくなるとも言い伝えられている。

 実際に“前足”のある鳥など存在するのだろうか。羽毛恐竜の代表格で、かつては恐竜から鳥への進化を示すとされた始祖鳥は、羽の先端から指と爪が飛び出ているという姿をしていた。しかし前足と翼が分かれているわけではない。

 そもそも鳥は前足を翼へ変化させたものなので、チックチャーニーの体の構造を考えると「腕が2本あった」ことになってしまう。現在、地球上に生息している生物の基本的な体の構造から大きくかけ離れているのだ。

 だが、このチックチャーニーの正体について生物学者が、とある興味深い説を挙げている。

 チックチャーニーは大型のメンフクロウに似ていると言われているのだが、前足以外の特徴を見ていくと、すでに絶滅したティト・ポーレンズというフクロウに似ているというのだ。3・3フィート(約1メートル)ほどの大きさの飛べないメンフクロウで、西洋人が入植してきた16世紀までアンドロス島の森の中に生息しており、その大きさに驚いた人々がチックチャーニーの伝説を作り上げたのではないか。

 また、あまり人の手が入っていない森の中に今も生息しており、巨大なフクロウの未確認生物として目撃され続けているのではないか、と考えられているのだ。

 だが、この説には反論もあり、ティト・ポーレンズの化石がアンドロス島から発見されているものの、人間が入ってくる前にはすでに絶滅していた可能性が高いと言われている。

 果たして、南の島の森の中には今も絶滅したはずの巨大フクロウが生きているのだろうか。興味は尽きないところだ。

【関連動画】The Truth About the Chickcharney
https://www.youtube.com/watch?v=4he10fma_ew