ネッシーにはまだ希望がある。かつて環境DNA調査でネッシー=オオウナギとの結論が出て、UMAファンは失望したが、データアナリストがオオウナギの可能性を否定した。

 ネス湖のネッシーは1933年に目撃されて以降、UMA界のスーパースターだった。プレシオサウルスのような古代の巨大水生爬虫類の生き残りではないか、というロマンのある説が支持されてきた。

 しかし、2019年にニュージーランドのオタゴ大学のニール・ゲメル教授ら国際研究チームが、ネス湖に溶け込んだ皮膚、糞、血などの環境DNAを調査した結果、3000種類の生き物のDNAを特定したが、水生爬虫類のDNAは発見されなかった。チョウザメ、ナマズも発見されず、非常に大量のウナギのDNAが見つかっただけだった。ゲメル教授は「ネッシーの正体は巨大なウナギなのかもしれません」と言い、ファンをがっかりさせた。

 そして、今回、シミュレーション・モデリングに重点を置いたデータ管理と分析を専門としている世界的に著名なデータアナリストのフロー・フォクソン氏がネッシー=巨大なウナギ説を否定した。英紙デイリー・メールなど世界のメディアが報じた。

 フォクソン氏がネス湖での生物捕獲データを分析。8000匹以上のウナギがいるとし、1メートルのウナギが存在する確率を計算したところ5万分の1で、6メートルを超えるウナギがいる確率は「0%」だったという。つまり、100年近くほぼ毎年、目撃されてきた巨大生物について、「ネッシーが本当に存在する場合、それはウナギではない」と結論を出した。「一部の目撃例はウナギかもしれないが、それは1メートルにも満たない小さなもので、見た人が大きさを誤認にすぎない」とも。

 しかし、フォクソン氏は「ネス湖の怪物は〝波の現象〟または〝たまに泳ぐ哺乳類〟によって説明できる」と提唱した。とはいえ、ここ数年、UMA界を支配してきた「ネッシー=巨大なウナギ」説がひっくり返されたことはうれしいことだ。