2位・西武が6日のロッテ戦(ベルーナ)に3―2と競り勝ち、首位・ソフトバンクとの1厘差をキープした。

 0―0の4回に森、山川、呉念庭のクリーンアップ3連続本塁打で3点を挙げ、これを先発・高橋光―公文―平良のリレーで守り抜き本拠地に帰ってまずカードの頭を取った。

 辻監督は「本当に一戦必勝でやっていますから、苦しみながらも、とにかく勝つ。勝ったことはうれしい。こういうゲームが選手を熱くするし、成長させる」と指示を出さなくても勝負どころをわきまえた現場の空気に手応えを語った。

 その上でチームでは前回、2019年8月15日オリックス戦(メットライフ)の源田、森、中村以来3年ぶり10度目となる3連発に「本当に3人とも見事でした」と称賛を惜しまなかった。

 パ・リーグを連覇した3年前にもこの記録に絡んでいた森は「完璧でした。前のイニングで(高橋)光成が粘り強く投げてくれていたので、いい流れで打席に立てた。球場のファンの皆さんも喜んでくれたのでよかった」と捕手目線で3連発の先頭弾を振り返った。

 13球粘った上での38号ソロに山川は「狙っていました。打った瞬間いったと思いました。ファウルでうまく粘れていたので打てて良かったです」。呉念庭は「森、山川さんの連続ホームランの流れに乗せてもらいました」と18年、19年のMVPコンビに感謝した。

 森と山川は13年ドラフトの1位と2位。18年、19年のVメンバーから浅村(楽天)や秋山(広島)、メヒアなどが抜け、打線自体が小粒になったとはいえ、このMVPコンビが中心にいてこその西武打線であることに変わりはない。

 当時の編成関係者は「森をほしくてずっと追いかけていた。山川は2位でほしかった」と1位指名に松井祐樹(楽天)をにおわせながら、本命の阪神を出し抜いた13年ドラフトを述懐する。9年後の今振り返ってみても、まさに一度のドラフトで将来のクリーンアップ2人を同時獲得した〝神ドラフト〟だった。