眠っていた大物助っ人がチームを勝利に導いた。ソフトバンクが20日の日本ハム戦(ペイペイ)に9―3で快勝。連勝で首位・西武に0・5ゲーム差に肉薄した。

 2点を追いかける4回、二死二、三塁のチャンス。快音を響かせたのはガルビスのバットだった。上沢のカットボールを捉えて右翼線に運んだ。「とにかくコンタクトすることしか考えなかったよ。チームのために1本打つことができて良かった」。開幕戦での劇的グランドスラム以来の打点となる同点2点適時二塁打を放った。

 ガルビスは2年総額8億円強の大型契約で入団した今季の目玉。2017年、18年にメジャーで全試合出場を果たした実力者だ。ただ、ここまでは26試合に出場して打率1割3分6厘、1本塁打、4打点と不振を極めていた。5月上旬に二軍落ち。6月7日の再登録後も結果を出せずに4試合の出場で二軍に再度降格となっていた。

 チームに再びコロナ禍が襲い掛かっており、二軍練習の開始前に急きょ一軍へ呼ばれた。二軍でも47試合に出場して打率2割8厘、3本塁打、15打点だったが、長谷川打撃コーチは「環境、舞台が変わってギアが上がってきた時に爆発するかもしれない選手」と期待。チームの窮地に値千金の一打となった。

 ここから打線がつながった。こちらも急きょスタメン抜擢されていた8番・佐藤直がチェンジアップを左翼スタンドに運ぶ決勝のプロ1号2ラン。9番・甲斐も27打席ぶりの安打となる二塁打で続いた。ガルビスから四球を挟んでの5連打で一挙7点を奪った。

 長い二軍生活を過ごしたガルビスは「自分が日本の野球に適応していくためのプロセスかなと思っていた。メジャーリーグにいた時も最初はマイナーで経験を積んでやっと上がれた。筑後(二軍)のコーチやスタッフには感謝してます」。

 さらなる爆発へ「ここからやっていかないといけないと思っています」と腕をぶしていた。