中日は29日の広島戦(マツダ)で投打の歯車がガッチリかみ合い9ー0の完勝。先発の高橋宏が8回途中を1安打無失点の好投で今季3勝目をマークすれば、打線は主砲・ビシエドの3発を含む14安打9得点と大爆発した。

 以下は立浪和義監督(52)との主な一問一答。

 ――高橋宏がノーヒットノーランまであと5人だった

 立浪監督 そうですね。そりぁ(達成)できれば良かったが、そう甘くはないですし。ただ、今日は素晴らしいピッチングをしていた。やっぱり序盤の得点も大きかったし、久しぶりに勝てたことが何より良かった。

 ――後半戦初戦に指名した意図は

 立浪監督 ボールに力があるし、各球団が宏斗に対してそんなに点を取られたこともなかった。そこへの期待と打線の奮起というところで、初回に阿部が(先制の)犠牲フライをしっかり打ってくれたことによって、あそこで点を取れるのと取れないのでは今日のゲームの中で非常に大きかったところ。ビシエドのホームランも3本も出た。しょっちゅう、そういうわけにはいかないが、4番がああいうホームランを打てれば、今年開幕して初めて楽ということはないが、追加点もあったし、最後までそういう試合ができたと思う。

 ――ビシエドはどう変わった

 立浪監督 内角の厳しいところを我慢して、やっぱり打てるボールを打ちにいけば確率も上がる。当然、今までチャンスで結構内角を攻められていた。今は呼び込むところがあるから、こういう結果になっている。夏に強いので続けていってもらえるように彼には期待したい。

 ――ガルシアが来日初スタメンで初安打が出た

 立浪監督 まだまだ1試合では分からないが、守備も何とか無難にこなした。こっちも見切りで使っている部分もあるが、今は必死になってやってくれれば。良いものは持っていると思う。

 ――レビーラとの起用法は

 立浪監督 1試合で打った打たないでコロコロ代えても難しい。ただ、投手によってというところもあるが、まだ本当の2人の姿というのをこっちも把握できていない。しばらくは様子を見ながらその日、その日で決めることになる。

 ――土田は好守備と長打もあった

 立浪監督 そうですね。思い切りのいい選手なので、8番を打っているが、まずは守りをしっかりやってくれればいい。打たないとなかなかリズムが出てこないので、今日は(5回に)満塁での2点タイムリーが大きかった。

 ――9ー0の快勝で安心して見ていられた

 立浪監督 (5回に)6ー0のときはまだまだ安心できなかったが、最後の(8回に)2点、8得点になったときにはこれでいけるというふうにはなったが、勝負事は何が起きるか分からないので。取れるときに貪欲に1点でも。ずっと点が取れない取れないと言ってきたので。良い流れになっていけるように、今日の試合に関しては非常にいいスタートが切れた。

 ――理想の試合展開だった

 立浪監督 投手がしっかり抑えて、4番がホームランを3本も打ってくれたわけですから、今日は言うことないですね。

 ――前日はなかなか出ない〝あと1本〟、長打が出ると言っていたがこの1週間の練習で確信があったのか

 立浪監督 いやいや、そんな1週間の練習で変わればこっちもあれだが。ただ、前半借金を12つくって折り返して、このまま終わるわけにはいかない。その辺は選手にも伝えているし、とにかく全力で。また今年、来年につながっていくようにはしたい。