名古屋人の与田竜に対する期待感が急速にしぼんでいる。中日は23日のヤクルト戦(神宮)は4―6で敗れ、借金「4」。だが、それ以上に心配なのが、開幕から1か月も経っていないというのに、名古屋地区での中日戦視聴率が1桁台を連発していることだ。

 名古屋地区ではここまで中日のホームゲーム全試合を地上波で中継。ホーム開幕シリーズとなった3月30日から4月1日までの巨人3連戦は10・1%、10・3%、11・7%とすべて2桁を記録と好調なスタートとなった。

 ところがホームゲームの中継で2桁を記録したのは地元開幕3連戦と根尾が中押し適時打を放ち、ヒーローとなった7日のDeNA戦(12・3%)だけ。8日以降、15日のビジター巨人戦(6・9%)を含め7試合連続で中日戦視聴率は1桁台が続いており、地元放送関係者の間では「7日のDeNA戦が今季最高視聴率になるのでは」と心配されている。

 気になるのはゴールデンタイムのナイター中継でも3試合連続で1桁台が続いていることだ。一昨年の与田監督1年目は4月に放送された地元ナイター中継は全試合2桁を記録したが、今季は2年前と比べても勢いに欠ける。

 その原因について地元テレビ局関係者は「バンテリンドームではあまり点が入らないのが…。ホームでまだホームラン1本だけでしょ。スカッとした展開になれば、数字も上がってくると思うんですが」と分析。別のテレビ局関係者も「石川昂弥選手のようなホームランが期待できる若手に一軍に上がってきてほしいですね」とニューヒーローの出現を待ちわびている。

 次に名古屋地区で中日戦が地上波中継されるのは28日からのホーム阪神3連戦(29日はBSとCSのみ)。首位・阪神相手に中日ナインが打ちまくって連勝となれば視聴率アップは間違いないのだが…。

=数字は名古屋地区、ビデオリサーチ調べ=