楽天・涌井秀章投手(34)が2日のオリックス戦(楽天生命)で7回を5安打2失点、9奪三振投球。4―2の勝利に貢献した。

 涌井はこれで7回無失点の開幕戦に続き2試合連続のハイクオリティー・スタート(HQS=7回以上を自責点2以内)をマークし2連勝。自身4度目の最多勝に輝いた昨季と同様の好スタートを切っている。

 糸を引くようなストレートを低めに集め、要所ではシンカーが効果的に決まった。7回にモヤ、ジョーンズに適時打を許し、今季14イニング目で初失点を喫したが、涌井らしい味のある投球がこの日もチームに安定感をもたらした。

 お立ち台で涌井は「最後に2点取られて代わったというのが、モヤモヤしている。でも、チームが勝ったのでよかったです。こうやって(カード)アタマがしっかり取れれば、すぐに勝ち越しが見えてくるのでまた頑張りたい」と2週連続のカード頭勝利にエースの自覚を語った。

 石井監督は「涌井がしっかりイニングを投げてくれて、役割を果たしてくれた。本人はそんなに調子がよくないと言っていたんですけど、横から見ている感じでは開幕よりも(投球の)精度が高くて、しっかりとした投球をしてくれた」と、その仕事ぶりをたたえた。