無用なリスペクトがアダ? 楽天・浅村に今季も打たれまくる西武投手陣

2020年07月21日 11時00分

今季も西武をカモにする楽天・浅村

 今年も西武は「天敵」に苦しめられるのか。先週の楽天戦(楽天生命)は2勝3敗と負け越しを喫した。レオ投に襲い掛かったのは昨年も対戦打率3割3厘、11本塁打、27打点といいようにやられた相手主砲・浅村栄斗内野手(29)。今回の対戦でも18打数6安打、2本塁打、7打点で、19日の5戦目には5―3の7回一死満塁から10試合連続無安打投球だった平良が浅村に2点打を浴び、内田の満塁弾で試合をひっくり返された。

 西武から楽天に移籍して2年目を迎えても、苦手意識が払拭される気配はない。いくら古巣とはいえ、なぜ浅村は西武にこれほどまで強いのか? その一因を春先、浅村の大阪桐蔭の2学年先輩にあたる捕手の岡田がこうこぼしていた。

「正直、何を考えているのか分からない上に、向こうがこっちを知っている。去年ある打席で外角を空振りしていて、内角は待ってないと判断したのにやられたことがあった。あとで話したら『岡田さんだったら絶対に来ると思ってました』と言っていた。読みのパターンを変えられるし、直感がすごい。おまけに何でも来た球に合わせられるし、それがまた長打になる。ホンマ、やりにくいっすよ」

 実際、19日の同点打の場面では平良の4球目、157キロがのけ反るほどのインハイに来た後、内角に決め切る制球がないと見た浅村は捕手・森の外角勝負を先読み。7球目のカットボールを見事にコンタクトして中前に落とした。

 浅村を崩すためには、踏み込ませないための厳しい内角攻めが欠かせない。しかし、15日の試合で先発・今井が3打席連続四球を出したように西武投手陣に「ぶつけてもいい」くらいの覚悟で内角を攻められる右投手がいないことを“天敵”は把握している。この元主将への無用な“リスペクト”がある限り、主導権は常に浅村の側にあると言えそうだ。