パドレスのダルビッシュ有投手(35)は1日(日本時間2日)、敵地セントルイスで行われたカージナルス戦に先発し、今季自己最長の7回2/3を投げ、1本塁打を含む7安打5失点、4三振2四球で3敗目(4勝)を喫した。打者30人に95球で直球の最速は。防御率4・03。チームは2―5で敗れた。

 3番アレナド一人にやられた。5月は4本塁打、15打点をマークしたが、月間打率1割9分8厘、出塁率2割7分の絶不調。1点を先制してもらった初回無死一、二塁はスライダーで三ゴロ併殺に打ち取った。

 しかし、4回だ。先頭ゴールドシュミットを四球で歩かせて、打席はアレナド。2球で追い込んだが3球目の真ん中に甘く入ったスライダーを痛烈なライナーで左前に運ばれ、無死一、三塁に。4番エペスに右犠飛を許し、1―1の同点とされるも追加点は許さなかった。

 この日のダルビッシュは通常30%ほどのカッターの割合を43%(41球)に高めて、丁寧に投げてゴロアウトは11。逆に三振は4だった。中盤に入ってもテンポのいい投球を続けていたが、6回一死一塁でアレナドに失投を捉えられて勝ち越し2ランを被弾。1ボールからの2球目、94・2マイル(約151キロ)の高めの直球を左翼席へ叩き込まれた。8回二死二塁では外角やや高め、91マイル(約146キロ)のカッターを右前へライナーで運ばれ、4点目を失い、ここで無念の降板となった。

 打線の援護がダルビッシュ登板時は1点だけ。追加点を挙げていれば流れは変わったこもしれない。結果的に5失点となたったが、丁寧に投げて内容は悪くなかっただけに残念だ。