通算216勝シリング氏が資格最終年も殿堂入りならず 高くついた〝トランプ擁護〟

2022年01月26日 12時44分

落選したシリング(ロイター)
落選したシリング(ロイター)

 米野球殿堂は25日(日本時間26日)に2022年度の殿堂入り投票結果を発表した。資格最終年の10年目だった通算216勝のカート・シリング氏(55)は得票率58・6%(231票)で選出条件の75%に届かず、落選。資格も喪失した。

 米野球殿堂は全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上所属した記者の投票で75%以上の得票で選出される。最大10人まで投票可能。得票率5%以下、殿堂入り資格を得てから10年を超えた場合は資格を喪失する。

 シリング氏は選出も目前だった昨年の71・1%から58・6%へと大幅に下落。昨年1月にはトランプ前大統領の支持者らによる連邦議会議事堂襲撃を擁護する発言を行い、さらに殿堂投票の結果発表後に「候補者から外してくれ」とBBWAAに要求。投票権を有する記者の反感を招いたことが響いた。

 落選を受けてシリング氏は自身のツイッターに心境を投稿した。

「毎年、誰が殿堂入りしなかったかについてばかりが話される。オールスター戦の投票と同じように、誰が不正したかなど。私は毎年言うけど、今年は特に、誰が殿堂入りしたかについてフォーカスしてほしい」と報道陣に苦言を呈した。

 その上で「デービッド・オルティスは1年目での殿堂入りに相応しい! 友よ、おめでとう!」と2004年から08年までレッドソックスのチームメートだったデービッド・オルティス氏(46)を祝福した。

 レッドソックス時代の04年と07年にオルティス氏ともに2度のワールドシリーズ制覇に貢献。中でもカージナルスと対戦した04年の第2戦で靴下を血に染めながら7回を4安打1失点で勝利投手なり、ファンに大絶賛された。その後、血染めのソックスは野球殿堂に飾られた。通算216勝で3116奪三振、最多勝と最多奪三振をそれぞれ2回獲得。ポストシーズンでは11勝2敗と無類の強さを誇った。舌禍の代償は高くついたということだ。

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