第94回選抜高校野球大会は26日、天候不良のため予定されていた2回戦2試合が中止となり、27日に順延となった。
第1試合で大垣日大(岐阜)と8強をかけて戦う予定だった星稜(石川)にとっては、恵みの雨となった。エース右腕のマーガード真偉輝キアン(3年)が、22日の天理(奈良)戦で8回途中2失点(自責0)と好投しながら右手指の爪のアクシデントで途中降板。昨秋の北信越大会でも同様のアクシデントがあり、その時は回復に1週間程度を要しただけに、林和成監督(46)も水入りによる順延をプラス材料と受け止めた。
チームはこの日、午前7時から甲子園室内練習場で約2時間の調整。林監督はマーガードに状態の確認を直接したといい「爪は割れているが、全く投げられないという状態ではない。『本人も行けます』と言っている」と明かした。この日、投手陣は全員がブルペンに入らず、マーガードはノースローでランニング中心の調整。正捕手の佐々木優太主将(3年)はエースについて「いい調整ができている。状態はいいと思います」と、指揮官同様に順延による爪の状態改善を前向きに捉えていた。
林監督は次戦に向けて「明日のマーガードの状態を見ながらにはなるが、継投は常に考えている。頭を誰にするか、後ろは誰にするか。これから考えたい」と、初戦でマーガードの後を受けて辛抱強い投球を見せた武内(2年)ら投手陣全員で必勝を期す。
佐々木主将は「相手投手もいいですが、しっかり打ち勝てるように攻撃陣が『打線』になるようにやっていきたい」と全員野球で窮地を乗り切るつもりだ。3月限りでの退任が決まっている林監督は「気持ちをすぐに切り替えてやってくれる選手たち。明日は仕切り直しでやってくれると思う」と変わらぬ信頼を寄せた。信念を貫く伝統の星稜野球で大会のフィナーレまで駆け抜ける。












