センバツ無観客も「ブラバン練習」のなぜ バーチャル応援・ネット中継プラン浮上

2020年03月06日 16時30分

甲子園球場

 新型コロナウイルスの感染拡大により第92回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)は無観客での実施に向け準備する方針が固まり、11日に開催の可否が判断されることになった。ただ仮にゴーサインが出されたとしても、現状のままだと各出場校は“応援なし”という状況下で試合を行わなければならないが、一部の代表校では吹奏楽部が応援練習を継続しているという。一体どういうことなのか。

 たとえ開催されたとしてもセンバツでは甲子園から“春の風物詩”が姿を消すことになる。各代表校の応援団だ。4日に行われた臨時理事会で日本高野連は無観客での開催を目指すことを決め、応援団や家族のスタンド観戦も禁止する方向性を示した。

 丸山昌宏大会会長は「観客だけでなく応援団やご家族にもご遠慮いただき(各出場校からの)派遣も最少人数に」と述べ、大会主催者側としても開催に向けて感染リスクを極力ゼロに抑えようと最大限の努力を払っていく姿勢だ。

 だが試合中、ブラスバンドによる演奏やチアリーダーらの応援団も、選手にとっては同じチームの仲間だ。そしてこの日のために練習を重ねてきた仲間たちの夢の舞台は消えてしまう…。そんなこともあり、複数の代表校から「バーチャル応援団・ネット中継プラン」という解決策も大会主催者側に提案されていることが分かった。

 代表校でチーム指導にも携わっている関係者によると「各代表校のブラスバンドや応援団が、甲子園球場に行けない代わりに別の場所に集まり、インターネットを使ってリアルタイムでなるべくクリアな演奏を甲子園のスピーカーから流す。生演奏にはかなわないまでも、プレーする選手にとっては間違いなく大きな力になるはずです。リアルタイムの応援ができなくなる場合も考慮して、前もって各パターンの応援をあらかじめ“収録”しておくという手もあります」という。

 実際、このプランが主催者側に認められることを見越して「今現在も黙々と練習を続けている有力校の吹奏楽部もある」(前出の関係者)とのこと。音声だけではなく、試合進行の妨げとならないイニング間ならば、甲子園の大型ビジョンでも応援風景の映像を流すことは十分に可能だ。

 前例のない事態とあって、高野連はもちろん、各代表校も必死に最善の方法を模索し続けているのが現状。各校は11日の最終判断を固唾をのみながら注視している。