ゴルフの国内男子ツアー「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」初日(3日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=パー71)、米ツアー初勝利を挙げ、凱旋帰国した松山英樹(22=LEXUS)は71のラウンドでイーブンパーの39位につけた。

 今季国内ツアー初参戦。しかも2アンダーの12位につけた石川遼(22=CASIO)との競演とあって、初日としては大会史上最多となる4147人のギャラリーが押し寄せた。丸山茂樹(44=セガサミーHD)は「英樹は鈍感そうに見えるけど、感じている部分もあるのかな」と2人の“対決”の行方を注視した。

 そんな注目の一戦で、松山は特別仕様の新兵器を披露した。それが普段はまったく使用しない2番アイアンだ。この日は、折り返しの18番パー5の第2打、池越えの残り260ヤードで2番アイアンを手にすると2オンに成功。楽々バーディーを奪った。同組で回った近藤共弘(37)が「やっぱりワールドクラスの選手だなと思う」と感嘆の声をもらすほどのショットだった。

 松山が2Iを使ったのは、17日に開幕する「全英オープン」のためだ。常に強風が吹き荒れるコースを攻略するには、風の影響を受けにくい低い弾道の球で攻める必要がある。そこでボールが上がりにくいクラブを選択した。ただ2番アイアンはプロでも使用する選手はほとんどいない。契約メーカーのスタッフによると「市販に2番アイアンはないので松山用に作ったものです」という特注品だ。

 初日を終えた松山は「たくさんの拍手や声援に応えられるプレーができなくて残念。期待に応えられるように頑張りたい」と話していたが、石川との対決はもちろん2週間後の「全英――」でメジャー初制覇を実現する準備も着々と整えている。