ケニアにいると言われている恐竜型の未確認生物が、今回紹介する「ムフル」だ。
ケニアはアフリカ大陸のインド洋に面した側、いわゆる東アフリカに位置する国で、日本ではケニア共和国というのが正式名称になっている。
このケニアにはタンザニアとの国境近く、ビクトリア湖にムフル湾がある。その名を冠した未確認生物ということだ。
ケニア共和国は国内に60以上の言語が存在しているが、古くからあるスワヒリ文明のスワヒリ語と、英国植民地時代があったため英語が公用語だ。アフリカの土着の文化とアラブ・イスラム文化が交じり、多民族が暮らす、交易が盛んな地である。
日本では年齢層が高い人には山川惣治の絵物語「少年ケニヤ」で認知度が高い国だ。そうでない人でもマサイ族が一部住む国として、アフリカの象徴のような国のひとつとして名が知られているのではないだろうか。
1963年、ケニアが英連邦王国として独立したその年、宣教師の夫婦が目撃したのが、ムフルの最初の報告である。ケニアにあるジャングルの中で、背中に剣のようなプレートが立ち、スパイクがついた尾を持った恐竜を見たというのだ。
ステゴサウルスがメジャーな恐竜であるため、ステゴサウルスの生き残りのような扱いを受けるムフルだが、ステゴサウルスは北アメリカ大陸で発見された。アフリカでは、その近縁の種としてケントロサウルスが発見されている。ムフルはどちらかといえば、このケントロサウルスに関係が深いのではないかという意見もある。
ただ、近縁といえど違いはあり、ステゴサウルスが体長7・4メートル程度なのに対して、ケントロサウルスは2・5〜5メートルほどで、かなり小型である。
これを検証しようにもムフルは詳細な目撃情報が残っておらず、なんとも言えない状況なのだ。そのためか、古生物学の範ちゅうで語られる機会もほぼなく、存在の解明は進んでいない。
同じアフリカ大陸のコンゴには「ムビエル・ムビエル・ムビエル」という未確認生物がいると言われ、こちらもステゴサウルスなどの剣竜類のような見た目である。偶然の一致かもしれないが、興味深い話である。












