【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】本州、四国、九州の河川、湖、水田、沼などの「泥」の中に棲んでいるため「土生」や「泥生」が語源とされる。
卵とゴボウがたっぷり入った「柳川鍋」(東京・日本橋横山町の料理屋=“柳川”で初めて作られた)は、栄養満点で、滋養強壮作用抜群。
私のクリニックの近くにあった深川の老舗「高橋ドゼウ」は数年前閉店したが、「駒形ドゼウ」は今でも健在で人気を誇っている。「ドゼウ」と書くのは、四文字の「ドジョウ」(四=死)を嫌ったため。
本草綱目に「体を温め、生気を益し、酒をさまし、痔を治し、さらに強精あり」とか「魚鑑」に「血をととのえ、腎精を益す」とあり、昔からウナギに匹敵するほどの強精食品として重宝されていた。
但し、ドジョウは冬眠するので、冬から春にかけてはやせており、食べても栄養にならない。
旨くなるのは、夏の産卵期の前あたりの栄養が回復した頃なので「旬は夏」ということになる。
含有脂質は少なく、タンパク質、A・B1・B2・Dなどのビタミン、鉄分やカルシウム(100グラム中880ミリグラム!)などのミネラルが多く含まれている。よって「土用ドゼウ」は夏の保健食品として、重宝である。柳川鍋の他、カバ焼き、ドジョウ汁にして食べると美味しい。
◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「コロナは恐くない 恐いのはあなたの『血の汚れ』だ」(青萠堂)。












