イタリア1部インテルがベルギー代表FWロメル・ルカク(28)をイングランド・プレミアリーグのチェルシーに放出した〝裏〟に中国政府の存在があったと、ルーマニアメディア「gsp」が伝えている。

 同メディアによると、インテルの株68・5%を持つ親会社、中国の蘇寧グループは昨年から新型コロナウイルの影響で業績が悪化。オーナーの息子、張康陽が会長を務めるインテルも多額の負債を抱え、選手を売却しなければならない状況で、すでにモロッコ代表DFアフラク・ハキミをフランス1部パリ・サンジェルマンに移籍金7000万ユーロ(約91億円)で売却した。

 さらに今季の「残留」を宣言していたエースのルカクも移籍金1億1500万ユーロ(約149億5000万円)で売ることになったわけだが、同メディアは「中国政府が蘇寧グループの破産の可能性を懸念している。オーナーの息子は財務状況を回復するために選手を売る。そうしなければならないデリケートな財務状況にある」と報じている。

 インテルの経営状態がこれ以上に悪化することになれば、その影響は親会社にも及ぶ。そのため「張会長は中国政府を混乱させないことを心配している。サポーターよりも中国共産党を恐れている」と指摘。オーナー企業に迷惑をかけないためにも、選手の販売は避けられなかったわけだ。

 ただ、主力を放出したことにサポーターは怒り心頭。ファン離れが加速すればクラブ経営に大きなダメージを与えることになるが、インテルは苦境を乗り越えてリーグ連覇を果たせるだろうか。