シンガー・ソングライターの高山厳(75)が1日、東京・文京区の「BAR MY PLACE」で弾き語りライブを開催した。
高山は1971年に、ばんばひろふみ、今井ひろしとフォークグループ「バンバン」を結成し、大阪を中心にしていたが自分の活動を優先するため脱退。75年7月に「忘れません」でソロデビューを果たした。
同店でのライブは今年4回目。10月19日に誕生日を迎えた高山が冒頭で「75歳になりました」とあいさつすると、顔なじみのファンから「後期高齢者ですね」とツッコミが入り、はにかみ笑いを浮かべた。
「若いときは自分が年をとるなんて考えていなかったんですよ。それでも、ありがたいことに75年も生きてきた。何もなかった昭和から、何でもそろっている令和まで、時代の変遷を見られたことは本当に良かったと思います」
なかでも思い出深いのが街頭テレビだ。テレビが一般家庭に普及する60年以前には、不特定多数の人が集まる場所に、無料で見られるテレビが設置された。大阪出身の高山が今年、布施駅(東大阪市)を訪れると当時と変わらぬバス停が残っていてかつての記憶がよみがえったという。
「バス停なんだけどプロレスが始まったら誰もバスに乗らない(笑い)。力道山ですよ。すごい人気でしたね。とにかくテレビ自体が珍しいから人だかり。テレビを見るためにお好み焼きを食べたこともありました」
この日はヒット曲「心凍らせて」(92年)ほか、美空ひばり「愛燦燦」(86年)や財津和夫「サボテンの花」(75年)など昭和の名曲カバーも披露。「冬が近づいて寒くなるとバラードを聞きたくなりますよね」としっとりと全17曲を歌い上げた。
歌声はもちろん、「人生は列車の旅にたとえられる。乗り継ぎがうまくいくときもあれば予想外に待たされることもあって…」という円熟味あふれるMCに観衆もうなずくばかりだった。











