心を鬼にした先に一筋の光があった。第103回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(17日、東京・立川市)、法大は10時間40分8秒で10位に入り、2年ぶり86回目の本大会出場が決めた。
前回の予選会は10位と17秒差の11位。連続出場記録が10で途切れた。主将の野田晶斗(4年)が「人生で一番の悔しさ」と振り返る出来事だった。それでも、結果発表のボードを泣きながら撮影し、その画像をあえてスマートフォンの待ち受けに設定。「絶対に忘れないとうに」と自らを奮い立たせてきた。
走りはもちろん、リーダーとしての振る舞いにも気を配ってきた。「昨年は朝練習にギリギリに来る選手とかもいたけど、例えば朝練習の前に15分間動き出しの時間をつくることで、朝の動き出しだけじゃなくて、すべての部分において意識が上がった」と変化を指摘。私生活の面でも「寮の規則の徹底を心がけた。昨年は寝るのが遅い選手とか、食事がおろそかな選手もいた」と振り返り、チーム内の緩みを徹底的に排除した。
随所で厳しい言葉を発してきたが、熱い思いは他の選手にも伝わっていた。副主将の重山弘徳(4年)は「本当はそんなに強く言えるようなタイプじゃなかったかもしれないが、主将としてチームを代表して厳しく言ってくれた」と回想。その上で「(前回の予選会で)負けてから、野田がチームのために厳しく何でもやってくれた」と感謝を口にした。
順位が発表されると、野田の目には光るものがあった。「最高の気分と同時に安心して、うれしさが出てきて、本当に涙が止まらなかった」。約2か月半後の本大会に向けては「厳しいかなと思われるけど、過去に(予選会の)10位からしっかり上位に食い込んだ例もある」とシード権獲得を宣言。次なる戦いへ、視線を前に向けた。












