〝量〟を求めた結果だ。第103回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(17日、東京・立川市)、武蔵野学院大は10時間43分54秒の12位に入った。上位10チームに与えられる本大会の切符には届かずも、今後に向けて明るい兆しが見えた。

 目標の15位を大きく上回った。留学生のビニアム・テスファイゼラツィオン(4年)が1時間00分59秒、佐野颯人主将(4年)が1時間2分39秒で駆け抜けるなど、上級生を中心に各選手が実力を発揮。選手たちに胴上げされた坂田和監督は「学生数が少ない大学(約400人)でよくやってくれた」と感謝を口にした。

 自前のトラックはなく、近隣の土のグラウンドで練習をすることが多い。タータンの上で走ることはほとんどないという。それでも、年間を通してクロカンを週2回を敢行。創意工夫を凝らしながら強化に励んでいる。月間650キロほど走り込んでおり「うちは本当に泥臭い練習しかしない」と明かす。

 近年のスポーツ界は練習の〝質〟を重視する傾向にある。ただ、武蔵野学院大は〝量〟を大事にしている。「スピード練習やりたい、トラックをやりたいですって子はちょっと厳しいかな。それでもこのスタイルで。距離はウソをつかないので」と力強く語った。

 来年の本大会は記念大会として、予選会から15校が本大会にコマを進めることができる。チームをけん引してきた最上級生が不在でも「来年箱根に行けるじゃんって気持ちになったと思う。悔しい気持ちもあるが、やってきたことがしっかり出た」と自信を深めた様子。徹底的に距離を踏み、チーム力を上げていく。