〝リアル新選組〟が結成された。山本太郎氏が代表辞任し、山本ジョージ代表の新体制となったいのちの党(旧れいわ新選組)に「全く中身が変わっていない」と元所属議員や元秘書が牙をむき、刑事告発に打って出たのだ。

 26日に立ち上げが発表された団体は「ヤメれ会」。会のポスターには、れいわ新選組のロゴに斜線が引かれ、「れいわにウンザリした人たちの会」「沈黙は共犯。声をあげて、新しい未来へ」のコピーが躍った。世話人を務めるのは多ケ谷亮氏、渡辺勇磨氏、堀切稔仁氏、榎田信衛門氏の4人だ。

 多ケ谷氏は山本太郎氏とは10年来の関係で、2021年にれいわから当選し、党副代表などを務めたが、執行部との確執が生じ、今年1月にイスラエルに渡航したことを理由に次期衆院選の公認から外され、離党した。渡辺氏は山本太郎氏の私設秘書を長く務めていたが、今年1月に退職。昨年、山本太郎氏がスピード違反で検挙されたことを告発した。

 東京・渋谷区議の堀切氏は、先月離党し、山本ジョージ氏との会話の中身を週刊誌に提供し、ジョージ氏が火消しに追われたばかりだ。榎田氏はジャーナリストで、大石晃子前共同代表のボランティアスタッフを務めた経験がある。

 これまでも組織的な秘書給与搾取疑惑が取りざたされていたが、党側は「違法性はない」との見解を示していた。この日の会見では新たな疑惑が次々と投下された。櫛渕万里元共同代表の衆院選時の公職選挙法違反疑惑や昨年の参院選時の党による公金搾取疑惑などで、当事者だった〝ヤメれ〟の面々が当時のやりとりや情報公開請求で得た資料を基に党側を問いただした。疑惑の一部では既に捜査当局に刑事告発するなど、情報提供を行っているという。

 多ケ谷氏らが問題視するのは新体制となって、山本太郎代表や大石氏らが党を去ったが、幹事長だった高井崇志元衆院議員やスタッフが幹部に残っていることだ。「党の名前は変わったが、内部は何も変わっていない。構成員、議員、職員に心ある方もいる。勇気を持って、改善するように内部から声を上げてもらいたい」(多ケ谷氏)と情報提供を訴えた。

 くしくもれいわ新選組の党名の由来となった幕末の新選組も内部対立を繰り返してきた歴史がある。令和の時代に誕生した新選組も血で血を洗う道をたどることになるのか――。