九州プロレスで選手会長を務める佐々木日田丸。TAJIRIは「一番社会常識がある人だと思いますね」と、その人柄にも触れる。

 そんな日田丸は昨年8月、第18代九州プロレス選手権王座に就いた。TAJIRIが注目するのは、王座獲得後に見せた試合の変化だ。「ベルトを取ってから、試合がかなり変わったように思うんですよね。それまでは、自分の強いところをどう印象に残すかっていう部分が大きかったように見えたんですけど、そこから変わっていったような感じがしますね」。王座獲得は、日田丸の試合を見る上でも一つの節目となった。

 それまでの日田丸についてTAJIRIが挙げたのは、自らの強さをどう印象づけるかという部分だった。自身の持ち味を前面に出し、それを観客の印象に残していく。TAJIRIには、そんな試合を見せるレスラーとして映っていた。

 王座獲得後の日田丸について語る中で、TAJIRIが口にしたのがプロレスの「幅」だった。「ベルトを取ってから、自分のプロレスの幅をもっと広くしていくような部分も出てきたんじゃないかなと思いますね」。それまで持っていた強さを生かしながら、リング上で見せるものを増やしていく。TAJIRIは、そんな部分が試合に表れてきたように感じている。

 王座獲得を境に、日田丸の試合から受ける印象は変わった。そのリングで何を見せるようになったのか。今回、TAJIRIが熱弁をふるったのは、まさにその試合の変貌ぶりだった。