原爆投下から81年となった広島で6日、平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)が広島市の平和記念公園で開かれ、高市早苗首相が出席した。

 松井一実広島市長の平和宣言、小学生の柿崎由宇さんと河野和希さんによる「平和への誓い」に続いて登壇した高市氏。あいさつ序盤の原爆被害や被爆者に触れたくだりは、穏やかで情緒をまじえた口調で述べた。中盤の安全保障環境や「核兵器のない世界」への取り組みに関する部分では、時に言葉に力を込める場面も。

 過去に核兵器の「持ち込ませず」には見直し論も主張していた非核三原則については今回、「わが国は『非核三原則』を堅持しており」と言及。一方、松井市長がオブザーバー参加を経て締約国になることを求めた核兵器禁止条約には触れなかった。

 約5分30秒に及んだあいさつの最後、被爆者らの平安を祈念するくだりで対象となる人々を挙げた際、「広島市民」と言うべきところを「ひろしみ」としてしまい、ただちに訂正した。

 Xでは「噛んだ」「ひろしみ?」「最後の最後で」などとツッコミ。広島市民の略称となるか、注目するような投稿もあった。

 あいさつは「令和8年8月6日 内閣総理大臣 高市早苗」で締めくくられた。松井市長や広島県の横田美香知事はこの部分で「令和8年」の後に「2026年」と西暦を入れていたが、高市氏にはなかった。昨年あいさつした当時の石破茂首相も「令和7年 2025年8月6日」と西暦を入れていた。

 もっとも、近年では岸田文雄氏、菅義偉氏、安倍晋三氏も元号オンリーだった。〝石破流〟を高市氏が元に戻した格好となった。