北中米W杯決勝トーナメント1回戦(6月29日、米国・ヒューストン)で日本はブラジルに1―2と逆転負けを喫したが、試合前に波紋を呼んだ日本代表FW塩貝健人(21=ボルフスブルク)による〝舌禍騒動〟をブラジル人専門家が擁護した。

 塩貝はブラジル戦前に相手の印象について「ブラジルは昔、強かった」「昔のネイマール(サントス)じゃないですか」などと強気に発言。ブラジルメディアはこれを〝挑発〟や〝軽視〟などと一斉に報じ、大騒動に発展した。

 さらに試合直後には、ピッチ上でFWマテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)が塩貝に向けて胸を叩きながら「5回もW杯で優勝している! お前はちっぽけだ!」などと挑発して物議を醸した。。

 決勝トーナメント2回戦ノルウェー戦に向けた会見では、DFドウグラス・サントス(ゼニト)が「我々のモチベーションになった」と語るなど、いまだに騒動は尾を引いているが、ブラジルのスポーツコメンテーター、マルコ・アントニオ氏が持論を展開した。

 自身のXで塩貝の発言について「ブラジルのメディアが日本人選手の発言を歪曲したのは驚くことではないが、インタビューのどの部分でも、彼がブラジル代表を軽視したり、ネイマールを嘲笑したりしている様子は一切ない」と擁護した。

 さらに「彼は敬意を持って質問に答え、その言葉選びも理にかなっていると言えるだろう。もちろん、ブラジル対日本の対戦が控えている以上、ブラジルメディアが火に油を注ごうと少し煽ったのは明らかだ」とメディアの伝え方が騒動を招いたと断罪した。

「常に真実に基づいて報道することが重要だということは明確にしておきたい。だから、塩貝健人はブラジル代表を軽視したわけでも、ましてやネイマールを嘲笑したわけでもない」と繰り返し強調した。

 塩貝騒動は議論が続いていきそうだ。