サッカー北中米W杯の日本戦を盛り上げたMF本田圭佑(40=ジュロン)の〝名解説〟は、日本テレビの配慮がなければ実現しなかったかもしれない。

 前回の2022年カタールW杯では「ABEMA」で解説を務めると、的確な分析と独自の言い回しが注目の的となった。北中米W杯も解説としての期待が大きかった一方で、あるテレビ関係者は「今大会の本田さんは当初解説を進んでやりたがってはいなかった」と証言する。

 昨年12月の北中米W杯抽選会後、1次リーグ第2戦を放映した日本テレビがアプローチ。ところが、本田が消極的な姿勢を見せていたことから方針を転換した。芸能関係者によると、日本テレビは専属での起用に向けて調整を進めていたものの、NHKでの起用も認める形に切り替えたという。局側が柔軟な姿勢を示したことで、最終的に解説起用にこぎ着けることができたという。

真紅のジャケットでブラジル戦を解説した本田圭佑
真紅のジャケットでブラジル戦を解説した本田圭佑

 北中米W杯では日本戦の1次リーグ3試合と決勝トーナメント1回戦の解説を担当した。日本は決勝トーナメント1回戦(6月29日=日本時間30日)でブラジル戦に1―2と惜敗。ベスト32での幕切れには「悔しいっすよ」と本音を吐露しつつも「よくやりましたよ、本当に。言い訳も誰もしないし。負けは負けなので結果がすべてですけど、よくやりましたよ」とイレブンを称賛した。

 解説でらしさを発揮したレジェンドは、北中米W杯でも日本サッカー界に大きく貢献していた。